虹の橋の向こうのキミへ〜
Cookie 今 なにやってるの?
あの頃のこと ほんの少しだけ書いて良いかな。
虹の橋を渡ってからもう4年経ったね。
あの日 すごくビックリしたけど なんとなく解ってたよ、どこかで。
もう誰にも止められないと思った。
その3日前に倒れた時 ひょっとしたら…って予感がしたけど ちゃんと時間をくれたね。
嵐のような3日間だった気がする。
今でも大好きなお魚を食べさせてあげられなかったこと とても残念に思ってるよ。
あの日は朝からお天気で日向ぼっこしてたのね。
気持ち良く過ごしてて 突然その時がやって来た。
キミは大きな音を立てて知らせた。
ワタシの顔を見て鳴いた。
それから流れた時間は辛かったね。
ナニが起こってるのか、ホントに信じられなかったよ。
助けてあげることが出来なくて ごめん。
そうそう、オシッコが出ちゃったよね。
その時はもう身体がお休みしたから仕方なかったね。
キレイにして ブラッシングして… ホントに綺麗だったよ、世界一ハンサムくん。
それまで出来なかったこと、強く強く力いっぱい抱きしめた。
抱かれ上手だったキミが 抱かれ下手になってしまってたけど。
本当なら苦しくて グゥウウ〜 って怒ったかもしれないくらい力いっぱい。
そうすることしかできなかった。
お天気だった空から雨が降っていた。
神様が一緒に泣いてくれたんだと思ったよ。
その夜はいつもみたいに過ごして 晩御飯は好物のお魚。
それからいっぱい話をしたけど 聞こえてた?
なかなか眠れなくて 一緒にお布団に入ったのは真夜中だいぶ過ぎてたね。
でもやっぱり眠れなくて いつものように腕枕しながら本を読んだりして。
知らない間にウトウトした時 Cookieのゴロゴロを聞いた。
ほんの少しの間だったけど 耳のすぐ傍でグルルルルル… ハッと気がついた。
そこに居たんでしょ、ね?
Cookieはなんて言ったの?
夢うつつの中で一生懸命叫んだことがあったけど ちゃんと聞いてくれてた?
どれほど言葉を交わせたら…と思ったことか。
翌日は雲ひとつない秋晴れで暖かい日差しを受けて一緒に過ごしたね。
午後には行かなくちゃならなかったから トンちゃんとお別れはちゃんとして欲しかったのに
トンちゃんったらすごく嫌がって怒るしぃ。
どこへもやりたくなかった。ずっと傍にいて欲しかった。
何にも受け入れらないのに? ナニ? なんで?
という風にしか感じられなかったなぁ。
トンちゃんに 「待っててね」 と声をかけて出かけた。
小さな霊園でワタシ達の本当に最後のお別れ。
綺麗な空に向かって 煙突からうっすら上がる煙をいつまでも見ていた。
小さくて細い白い骨がとても心地良い暖かさだったわ。
共同墓地に埋葬したけど、寂しくないよね?
お魚のお弁当持って行ったからみんなにもおすそ分けしてあげらえたかな。
途中で車を降りた帰り道、夕方の陽射しはワタシの影を長くてヘンな形にした。
長い自分の影を睨みつけながら もう膝がガクガクで独りで歩いた。
いつもなら 「さぁ お家に帰ろうね」 って一緒なのに独りで帰ってきてしまった。
悲しくて潰れそうだった。
どうか知ってる人に出会いませんように…
走るようにして家の玄関に辿りつき 鍵を開けて中に入ったら、Cookieの匂いがしたのよ。
不思議だね、って、さっきまでそこに居たんだもん。
トンちゃんは 「クッキーたん帰って来た? 病院だったの?」 と問いかけるような目をしていた。
普段となんの変わりもない自分の家、ただCookieがいない。
取り返しのつかないことをしてしまった…
危ない?感覚に囚われていた。
大きな穴がぽっかりできた。 いろんなことで自分を責める日々が続いて
ほとんど壊れてたカモシレナイ、、じゃなくて、潰れてペシャンコだった。
トンちゃんが側にいてくれたから暖かかったけどね。
あの帰り道と同じ道を歩くことになってしまった、うかつにも。
言葉に詰まった瞬間 身体がピリピリって冷たくなったのを思い出す。
トンちゃんは寂しくて しばらくは爪とぎもしなくなって
ワタシの後を付きまとい 何度しっぽを踏んづけて怒られたことか…(沈)。
毎日 クッキーたん どこ? って探してたんだよ。
Cookieの傍で幸せそうにしていたことを思い出すと辛かった。
そんな頃 なっちゃんとぴょん吉とナスビィとムギちゃん達に出会った。
一生懸命な様子を見ていて元気が出た。
たくさんの人達から励ましを頂いて救われたんだよ。
悲しいことを我慢しないで過ごせたと思う。
ホントにありがとう。
時とともに辛さは和らいだけど 時々思い出すと、そう、おヘソの辺りのその奥が
クルっとひっくり返るみたいな感じがする。
でも辛いことだけじゃなくて楽しいこといっぱいあったもんね。
笑えることはいっぱい。 でもキミの名誉のために今は書かないことにする。ふふ
また一緒に暮そうって約束したけど どう? その気ある? もうイヤ?
んなこと言わないでぇ、 もっと良いおねえちゃん(!)になって頑張るよ。
ワタシのところに来てくれて ありがと♪ ってちゃんと伝えたい。
もっと幸せに暮そ。 もう一度だっこしたいよ。
早くしないと今度はこっちにあまり時間がないかもしれないから。
C'so Y 10.2.2004
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